本国には、性感染症(STD)患者数を把握するための調査方法がないため、正確な現状を知ることは困難とされています。厚生労働省と国立感染症研究所の発表する定点あたりの報告数から推測されるところによると、代表的な性病10万人・年対罹患率は、2001年度で600人以上、つまり全国で1年間に約79万人が発症していると考えられます。
ところで、性病について考えてみたことってありますか?自分には関係ないと思っていませんか?わが国の性病にまつわる環境は、もはや対岸の火事ではありません。先進国で性病が増え続けているのは日本だけなんです。
HIV感染症/エイズは世界中でこれまでに7,000万人が罹患し、そのうち3,000万人が死亡しています。そして発展途上国を中心に現在も感染が広まっています。医薬の発達している先進国である日本の現状はどうでしょうか。平成16年1年間の新規HIV感染者は780人、新規エイズ発症者は385人となっています。そして感染者と発症者の累積数は平成17年4月3日現在で10,070人となり、ついに1万人を超えてしまいました。
また、日本ではHIV感染者だけでなく、STD感染者も増加傾向にあります。性器クラミジア感染症は近年急増しており、とくに女性の罹患率が増加しています。STD全体でも若年女性の感染者が多く、男性に対して女性の比率が15〜19歳で2.8倍、20〜24歳で1.7倍となっています。このように性器クラミジア感染症は10代後半〜20代に集中しており、10代後半女性の21人に1人、20代前半女性の17人に1人が感染者といわれています。
前述しましたように、全国で1年間に約79万人がSTDに感染していますが、実際はその数倍と推測されています。その背景には、性行動の若年化に伴いSTDがより低年齢層まで広まってきていることや、自覚症状があるにもかかわらず羞恥心や私事の都合により医療機関を受診しないことが考えられます。
財団法人日本性教育協会による「青少年の性行動」(わが国の中学生・高校生・大学生に関する第5回調査報告)によると、
「セックス経験のある」中学生は男子3.9%、女子3.0%、高校生男子26.5%、女子23.7%、大学生男子62.5%、女子50.3%と、大学進学を契機に急増することがわかる。
(中略)
また、「エイズや性感染症などのことが気になりますか」と「セックスをするとき妊娠の可能性が気になりますか」については、高校生の場合、「エイズや性感染症のことが非常に気になる」が男子24.9%、女子22.6%、大学生では男子9.3%、女子34.1%、「妊娠の可能性が非常に気になる」は高校生男子58.6%、女子54.2%、大学生男子64.8%、女子68.8%で、彼らにとっては、STD(Sexually Transmitted Diseases、性感染症)よりも妊娠のことのほうが気になるという回答であった。
と報告されています。残念なことに、若年層の性病に対する知識不足、危機感のなさを感じます。現在、若者を取り巻く環境は大きく変わり、知らないうちに感染してしまう又は感染させてしまう機会が多くなっています。東京都予防医学協会が調査した職業別クラミジア陽性率によると、
「学生がソープ嬢より上位で、ホステスに次ぎ2位の陽性率だった」
と報告されています。性病は感染の機会が多い特定の人たちが罹る病気ではなく、性生活のある人なら誰が罹ってもおかしくない感染症となっているわけです。
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