性器クラミジア感染症の概要
性器クラミジア感染症は、クラミジアが性行為により感染し、男性は尿道炎と精巣上体炎を、女性は子宮頸管炎と骨盤内炎症性疾患を発症します。この疾患は性感染症の中で最も多く、感染者数は100万人に達しています。
1回の性行為による感染率が50%と高いにもかかわらず、80%の女性、50%の男性に自覚症状がありません。そのため、診断、治療に至らず、男女間でお互いに感染させる、いわゆるピンポン感染をしている可能性があります。
セックス、アナルセックス、オーラルセックスなど、あらゆる性行為により感染します。若年層のオーラルセックスによる感染頻度が増し、感染機会の多い女性や10代の女性では感染率が25%ときわめて高くなっています。また、妊婦が受診時に感染していることを知ることも多く、産道である子宮頸管のクラミジアが児に感染すると、新生児肺炎や結膜炎を発症します。
性器クラミジア感染症の症状
男性の症状
尿道炎は、感染後1〜3週間で発症するとされていますが、淋菌感染症に比べて自覚症状がほとんどないため、治療が遅れがちになってしまいます。尿道からの分泌物(うみ)は、薄いクリーム状で、量も少な目ですが、軽度の排尿痛や不快感があります。20代の無症状の若年男性におけるクラミジア陽性率は4〜5%とする報告もあります。
尿道炎の5%程度に精巣上体炎を併発します。また、若年層の精巣上体炎の多くはクラミジアが原因とされています。クラミジアによる精巣上体炎は、他の感染症と比べて、腫れは軽く、発熱の程度も軽いようです。ただ、治療せずに放置していると前立腺炎、血精液症につながることがあります。
女性の症状
子宮頸管炎は、感染後1〜3週間で発症します。精液中に含まれるクラミジアが子宮頸管から感染し、さらに体内に広がっていくと子宮付属器炎や骨盤内炎症性疾患を発症します。これは子宮外妊娠や不妊症の原因になります。さらに上腹部に感染が広がると、肝周囲炎を起こし、非常に激しい痛みを伴います。
子宮頸管炎(初期段階)では、半数以上が無症状のためほとんど自覚しません。しかし、おりものの量が増える、不正出血、性交痛などの症状が現れることがあります。
咽頭感染の症状
オーラルセックスによる咽頭クラミジア感染が激増しています。男性の性器から女性の咽頭、女性の咽頭から男性の性器へと感染し、咽頭炎や扁桃腺炎を起こします。ほとんど自覚症状がありませんが、咽頭の腫れ、痛み、発熱などの症状を呈することがあります。
性器クラミジアに感染している女性の10〜20%は咽頭からもクラミジアが検出され、性器感染に比べ、この治療(咽頭クラミジア)には時間がかかります。
性器クラミジア感染症の検査と予防法
感染予防の基本は、コンドームを使用することです。オーラルセックスでも感染するので、性行為開始時から必ず使用しましょう。
クラミジア感染症は、前述しているように自覚症状に乏しいのが特徴です。少しでも疑わしい、身に覚えがあると言うときは、安心を買う意味で検査キットの購入をおすすめします。検査できる時期は、感染したと考えられる日からです。
もしかして?心配なまま放っておくのは一番良くありません。まず検査可能な時期になったら、自宅で簡単、匿名でできる性病検査 STD チェッカーで安心を買いましょう。結果はセキュリティサイトで確認、プライバシー対策も万全です。大切なパートナーに感染させないためにも早期発見を心がけましょう。
もし感染していても、パートナーと共に早期に治療し、投薬終了3週間後のクラミジア検査で陰性になっていれば治癒したことになります。治癒すれば再発しないと考えられていますが、クラミジアは再感染を起こすので気をつけましょう。