尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマの概要

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスの感染によって起こる性感染症です。外陰部、肛門周囲、肛門内、尿道口、膣、子宮頸部に感染し、ニワトリの鶏冠(とさか)または乳頭のような腫瘍(イボ)がたくさん発生します。感染後、視覚的に確認できるまで、3週〜8ヵ月(平均2.8ヵ月)を要するため、感染経路が特定できない場合もあります。

ヒトパピローマウイルスには現在90種類以上の型が存在しており、皮膚型粘膜型、さらに良性型悪性型に分類されます。尖圭コンジローマは粘膜型良性型(6、11型)で低リスクなため悪性化の心配はありませんが、粘膜型悪性型(16、18、31、33型など)の高リスク型は子宮頸がん、外陰がんの原因になることがあります。

子宮頸部は最もウイルスの感染しやすい部位であり、外陰部に発生した尖圭コンジローマの約40%は子宮頸部にも病変を来すことがあります。このウイルスが低リスク型であれば尖圭コンジローマを発症します。また、高リスク型が感染していた場合は、悪性度を増し、子宮頸がんへ発展することもあります。

近年、悪性型の感染が若年層に広がっており、子宮頸がん発病の低年齢化が目立つようになりました。ヒトパピローマウイルスは、セックス、アナルセックス、オーラルセックスなどにより、皮膚や粘膜の小さな傷口から侵入して感染します。オーラルセックスにより感染したウイルスが悪性型の場合、口腔がんに発展してしまう場合もあります。


尖圭コンジローマの症状

性器や肛門周囲に、ニワトリの鶏冠(とさか)または乳頭のような腫瘍(イボ)ができます。痛みやかゆみを伴うこともありますが、自覚症状はほとんどありません。男性では、陰茎や亀頭、冠状溝、包皮の内側、陰嚢に、女性では、大小陰唇、膣、子宮頸部に好発します。また、男女ともに肛門内、肛門周囲、尿道口に発生することもあります。

これらの症状は、進行するにつれ大きくなり数も増えていきます。3ヵ月以内に自然に消えることもありますが、再発する可能性の高い性感染症です。


尖圭コンジローマの検査と予防法

感染予防の基本は、コンドームを使用することです。しかし、外陰部に皮膚炎などの症状があると、コンドームの使用だけでは不十分な場合があります。

ヒトパピローマウイルスは、潜伏期間が約3週間〜8ヵ月と長いため、無意識のうちに大切なパートナーへ感染させてしまう可能性があります。高リスク型に感染すると子宮頸がん、外陰がんにまで発展してしまうことがありますので、前述の症状が疑われるときは、検診のつもりで検査することをおすすめします。

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