外陰膣カンジダ症

外陰膣カンジダ症の概要

外陰膣カンジダ症は、カンジダ属により起こる性器感染症で、外陰炎と膣炎を合併することが多いことからこのように呼ばれています。発症には様々な要因が考えられており、抗生物質による治療を受けていたり、体の抵抗力が弱くなっている場合に多くみられます。

外陰膣カンジダ症の主な原因は、自分の腸管に存在するカンジダが肛門から外陰部を経て新たに膣に感染する自己感染です。性行為が原因となるのは約5%であることから、性感染症ではありますが、日常生活で日和見的に感染するものと位置づけられています。


外陰膣カンジダ症の症状

特徴的な自覚症状では、外陰や膣に強い掻痒感と帯下(おりもの)の増加を認めます。膣トリコモナス症や細菌性膣症に、このような症状はみられません。

他覚症状としては、外陰部で軽度の浮腫、軽度の発赤などの炎症がみられます。膣においては、酒粕状、粥状の白色塊状が膣壁、頸部にみられます。

外陰や膣からカンジダが検出された場合、カンジダ症と診断されるには上記に示す特徴的な症状を参考とし総合的に判断される必要があります。なぜならカンジダは外陰や膣の常在菌であり、健常な女性の15%、妊婦では20%以上に検出されるからです。

男性の性器カンジダ症

男性の罹患例は非常に少なく、ほとんど症状を呈しません。しかし極まれに、包茎、糖尿病、ステロイド剤投与などが原因で亀頭炎を発症します。また、掻痒感、違和感を訴え、冠状溝周辺、亀頭に発赤、白苔を認めます。このような症状を訴えた場合は、局所の清潔を保ち、抗真菌剤のクリーム(クロトリマゾール)で治療します。

>>膣錠の使い方 >>クリーム剤の使い方


外陰膣カンジダ症の検査と予防法

カンジダは通常、外陰部や膣などに限局し、骨盤内や全身へ至ることはありません。そして1〜2週間の治療で85〜95%の患者に効果を示し、掻痒感や帯下などが消失すると治癒したと判断されます。

再発する場合はパートナーとともに検査を行い、陽性ならば抗真菌剤の軟膏またはクリームを男性の性器に塗布して治療します。無意識のうちに大切なパートナーへ感染させてしまうことがあるので、前述の症状が見られるときには安心を買う意味で検査キットの購入をおすすめします。

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もしかして?心配なまま放っておくのは一番良くありません。まず検査可能な時期になったら、自宅で簡単、匿名でできる性病検査 STD チェッカーで安心を買いましょう。結果はセキュリティサイトで確認、プライバシー対策も万全です。大切なパートナーに感染させないためにも早期発見を心がけましょう。

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