性病は感染していても気が付かない場合があります。感染後数日から数ヶ月の潜伏期間があり、発病しても自覚症状が乏しいことから、パートナーに感染させてしまったり、させられたりすることもあります。
性病に感染したかどうかは、痛みのほとんどない簡単な検査で分かります。女性の場合、かゆみ、おりものの状態などについての問診、子宮頸管分泌物の検査、血液検査、視診、内診などを行います。これらの検査は婦人科を受診して行います。男性は泌尿器科を受診しますが、性感染症を専門に扱っている性病科もあります。
しかし、病院へ行くことは誰でも抵抗がありますよね。病院へ行く時間がない方もおられるでしょう。そんな時、性病の早期発見に郵送検査キットが非常に便利で有効です。欧米ではこのようなセルフチェックシステムが一般化してきています。
薬局やインターネットで検査キットを購入後、サンプル(検体)を自己採取し郵送すると、数日後自宅に検査結果が郵送されてきます。検査キットではプライバシーに配慮し匿名で取り扱い、商品名を変えて違う商品として送るサービスや、自宅ではなく郵便局やコンビニで受け取るサービスを行っています。また、検査結果をメールで受信することや、SSL暗号化通信の元インターネットで確認できるサービスも行っています。
採取器具の使い方は至って簡単です。膣分泌液を採取する場合、トイレなどで簡単にサンプルを自己採取できます。検出率も高く、取り扱いに十分注意すれば、医療機関を受診して子宮頸管の分泌物検査をすることと同等の結果を得ることができます。
男性の場合、不安な時にひと通り検査できるType E(検査項目:クラミジア、淋菌、HIV、梅毒)、女性もType F(検査項目:クラミジア、淋菌、トリコモナス、カンジダ、HIV、梅毒)があります。
また近年、性交の多様化により、オーラルセックス、アナルセックスで性器以外の咽頭、直腸粘膜に感染していることがあり、若年層のオーラルセックスによるクラミジアや淋菌感染症は増加の一途を辿っています。
この咽頭感染は自覚症状がまったくないので、不安な方は安心を買うという意味でType Nで検査すると良いでしょう。咽頭感染は基本的に治療抵抗性と言われていますが、早期発見、適切な治療により感染の拡大を防ぐことができるのです。
保健所、保健センターなどでもエイズに関する相談やHIV抗体検査、他の性感染症検査が行われています。検査は血液や尿によるスクリーニング検査で、郵送検査キットの内容とほぼ同様です。
必要に応じて電話予約で指定された時間に検査を受け、数日後結果を聞きに行くというシステムになっています。自治体によっては夜間にも対応してくれているようですが、同じ目的で検査を受けに来る人と顔を合わせるようなことがあり配慮に欠けるところもあるようです。
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